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尾崎行雄について

『人類を破滅に導く国家主義』

・・・私は是非とも戦争を予防したいと考える。こうした事態を防止するには、世界中の国際関係を制するところの中心勢力を、どうしても強力に、そして確実にせねばならぬ。前にはそれを国際連盟といい、今では国際連合機構といっておるが、いずれも私のいう世界連邦というのと同じもので、結局の到達点は世界の国家的区別をできるだけ減らして、中央の政府となるべきものを盛り立て、それを強化しようというのである。・・・一番大切なことは、国家制の代わりに国際制という思想及び感情を、全ての人に注ぎ込まなければならぬ。・・・今は国家というものが戦争の原因となり、従って人類滅亡の端緒を国家が作っているのであるということに気が付かないものだから、世界列国とも国家を盛り立てるのに一生懸命である。国家を盛り立てれば衝突するに決まっておる。
 

尾崎行雄『わが遺言』(昭和26年)、『尾崎咢堂全集第十巻』301頁より